愛犬がくしゃみを連発しているところを見たことはありますか?
室内の温度を過ごしやすく設定したり、綺麗に掃除をして清潔を保ったりしているにも関わらず、なぜか連続してくしゃみをしている・・・。
もしかして飼い主の気をひくためにわざと連続している?と思ったりもしますよね。
大切な家族だからこそ気持ちを読み取ってあげたい!
これは飼い主さんなら共通して思っていることだと思います。
愛犬はどうしてくしゃみをするのでしょうか?また、連続してわざとするのには何か意味があるのでしょうか?
ここでは愛犬が連続してくしゃみをする理由と、ストレスが関係しているかについてまとめました。
犬のくしゃみの原因は?
人間がくしゃみをするように、犬も様々な原因からくしゃみをします。
あなたも愛犬のくしゃみをしているところを見たことがありますよね?
私の愛犬もたまにすることがあります。
主な原因はこの3つです。
寒さを感じて
人間と同じく、犬も寒さでくしゃみをします。
夏から秋へ季節が移り変わり、室内にいても少し肌寒くなってきたなとエアコンをつけようか迷っているときに愛犬がくしゃみをしました。
人間のように服を何枚も重ねて調整をすることはできないので、愛犬の様子からそろそろエアコンをつける時期なのだなと思いました。
ハウスダストやアレルギー
人間が花粉症やアレルギーで鼻水やくしゃみが止まらないのと同じように、鼻が敏感な犬も刺激されて連続してくしゃみをすることがあります。
アレルギー検査や投薬をして落ち着かせてあげることが大切です。
風邪をひいている
くしゃみや咳、鼻水が出ていたら犬の風邪、ケンネルコフ(伝染性気管支炎)かもしれません。
特に免疫力の低い子犬や体力の少ない老犬は肺炎を起こし、死につながる恐れもあります。
早めに獣医に診てもらい、投薬をして治療する必要があります
上記に挙げた3つの原因だけでなく、体調管理に気を付けて愛犬が暮らしやすいように工夫をしていても、くしゃみをすることがあります。
しかも、連続して何度も何度も。
わざと何度もくしゃみをするのはどういう理由があるのでしょうか?
連続してわざとするくしゃみには、犬が感じたストレスを和らげる効果があるのです!
それがどういったものなのか説明します。
ストレスでくしゃみ??犬ならではの現象とは?
犬が興奮したときや不安に感じたときに自分自身を落ち着かせるために「カーミングシグナル」と言われる行動をします。「calming」は「落ち着かせる」という意味があります。
あくびやブルブルと身震いをすることもカーミングシグナルで、くしゃみもそのうちの1つ。
ストレスを軽減させるためや、興奮している自分や相手を鎮めるためにわざと連続してするのです。
人間は興奮しているときにくしゃみはしませんよね?
犬ならではのカーミングシグナルを知っておくことで愛犬の気持ちを理解することができます。
私自身も愛犬が何を思っているかを理解したく、様々なカーミングシグナルについて調べました。
そうすると、愛犬の行動に対して「可愛い!」と癒されるだけでなく、「今はストレスを感じているのかもしれない。」と気付けるようになり、愛犬への接し方についても考えるようになりました。
犬にとってストレス!あなたもやってしまっていない!?
毎日の散歩やお手入れ、排せつをしたら掃除、ごはんの好き嫌いがあり食べてもらうために工夫している飼い主さんも多くいるのではないでしょうか?
犬を飼うことは楽しいことだけでなく、心配事や苦労も付き物です。
でも、その心配事や苦労は愛犬によって「幸せ」に変えてくれます。
幸せを与えてくれる愛犬を可愛がるあまり、あなたはこんなことをしていませんか?
寝ているときにわざとちょっかいを出す
無防備に寝ている姿・・・。可愛くて思わず触りたくなったりわざといたずらしたくなっちゃいますが、私たちも寝ている邪魔されたくないですよね。
犬もストレスに感じます。ゆっくり休ませてあげましょう。
ご飯の前の長いマテ
舌をペロペロさせて待っている姿は可愛いですよね。
その様子が可愛いからと長く待たせていませんか?
どんなに長くマテができる犬でも、目の前においしいものがあるのに制止されるのはストレスです。
ご飯の時間は興奮するでしょう。
マテをさせて興奮が収まったらご飯をあげましょう。
犬の関係性を無視して我慢をさせる
愛犬の散歩をしているとほかの散歩している犬と顔見知りになったり、犬同士挨拶させたりしますよね。
仲良くなろうと持参したおやつをあげたりもするのではないのでしょうか?
犬同士の上下関係は基本が年功序列です。
序列を無視して順位を飼い主が逆転させることは我慢をさせてストレスにもつながります。
関係性をよく考えて接しましょう。
以上、例に挙げた3つは、私たち飼い主が愛犬に無意識にしてしまいがちなストレスを与える行動です。
大切な存在だからこそ、わざとではなくてもストレスを与えて信頼関係を壊さないためにも気を付けましょう。
もちろん連続するのはわざとだけではない!心配な時は迷わず・・・
興奮している自分自身を落ち着かせようと連続してくしゃみをしているのならば問題ないのですが、なかなか止まらないときは何か身体に異常が起きているかもしれません。
「これはカーミングシグナルだな」と思うだけでなく、少しでもいつもと違うなと感じたときは、迷わず獣医に診てもらいましょう。
よく我が家には友人が愛犬を連れて遊びに来ます。
それぞれにおもちゃを与えても、1つのおもちゃの取り合いをしています。
おもちゃを巡っての大運動会です。
私の愛犬はたくさん走って一息をつくとき、ハァハアと息を切らしながら「くしゅん!」とくしゃみをします。そしてまた争いが始まります。
これは興奮状態からでるくしゃみなのだろう、と微笑ましく見ていました。
しかし、夜になって寝床についてからも「くしゅん!くしゅん!」と連続してなかなか治まらないことがありました。
心配になって翌日獣医に相談をすると、ハウスダストが影響しているとのことでした。
確かに、散歩で外に出ているときは落ち着ていたので納得しました。
それからは掃除機をかける頻度を増やしたり、空気清浄機を設置したりしました。
そうすると、愛犬のくしゃみは徐々に少なくなってきました。
どんなに仕事や家事で毎日が忙しくても、愛犬と関わる時間を持つことで、愛犬の気持ちの理解や、病気の早期発見につながることになります。
まとめ
- 犬のくしゃみはストレスを和らげる効果もある
- カーミングシグナルを理解すると犬の気持ちがわかる
- 犬のストレスになることはしない
- 連続するくしゃみに不安を感じるようなら獣医に相談をする
犬は人間のように話せない代わりに様々な行動で意思表示をします。
わざと連続してくしゃみをするのは一生懸命自分自身をストレスや興奮から落ち着かせようしているのですね。
愛犬の行動をよく観察していると、様々なカーミングシグナルに気づけると思います。
それぞれの行動や小さい仕草から愛犬の気持ちに寄り添いましょう。
行動の意味を理解することで愛犬ともっと親密になれるのではないでしょうか。
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