愛犬と遊んでいたり、ソファで一緒にリラックスしたりしているときに、手や服を噛まれたことあるのではないでしょうか?
「急にご機嫌斜めになったのかな?」「怒っている?」とびっくりしてしまいますよね。
でも、こんな時の噛み方ってあまり痛くなかったりしませんか?
甘噛みとも似ているけど、前歯で小刻みに噛むようなら、構ってほしいサインかもしれません。
犬が構ってほしいときや甘えたいときに出す愛情表現はたくさんあります。
飼い主の手や服を前歯で小刻みに噛むことも実はそのうちのひとつ。
この愛情表現を見逃してしまったり怒ってしまっていたら、愛犬は自分の気持ちが伝わってないと思うかもしれません。
犬が怒っている時とは違う、愛犬の噛む仕草について学んでいきましょう。
犬が前歯で小刻みに噛むのは愛情表現のひとつ?
あなたは愛犬の愛情表現をどれだけ知っていますか?
顔をペロペロ舐めてきたり、お腹を見せてくるのは誰でも知っている犬の甘えている行為だと思います。
他にも甘えている行為は以下の通りたくさんあります。
こんな仕草してくることはありませんか?
犬の甘えのサインや仕草
- 前足を乗っけてくる
- 耳が後ろに下がっている
- 身体を擦りつけてくる
- 顎を乗せてくる
- 甘噛みをする
- 仰向けになってお腹を見せる
- 顔を舐めてくる
- 後とを付いてくる
これらが、犬が甘えているときのサインや仕草です。
どれも愛おしいですよね。
「甘噛みって歯の生え変わりの時期に子犬が主にするものではないの?」「噛むって痛いし、やめさせないといけないんじゃないの?」と思った人もいるのではないでしょうか?
犬の「噛み」はストレスや不安からのマイナスな意味だけではありません。
飼い主への甘えや愛情表現などのプラスの意味もあるのです。
前歯で小刻みに噛む行為が止まらない!そのワケとやめさせるには?
こんなことをされた経験はありませんか?
愛犬と遊んでいるときに興奮して手をカプっと噛んできたり、隣でリラックスしている状態で手や服を前歯で小刻みに噛んできたり・・・。
前歯で小刻みに噛むことは、母犬が子犬を大切に思い、毛繕いする仕草とも似ています。自分の身体で気になるところやかゆいところがあったときにもカチカチと噛んだりもします。
飼い主を前歯で噛んでくるのもそういった気にかけているからゆえの行為とります。
子犬からシニア犬までどの年代の犬でも行う親愛の表現なのです。
また、前歯で小刻みに噛む対象が服やタオルケットなどの場合は、次の3つの思いから噛んでいると考えられます。
- 歯の生え変わりでかゆい
- 構ってもらいたい
- ただ噛むことが楽しい
1.歯の生え変わりでかゆい
子犬は生後4,5か月ごろになると歯の生え変わりの時期に入ります。
口の中の違和感を解消するため、近くにいる飼い主の服やタオルケットなどを前歯で小刻みに噛むことがあります。
2.構ってもらいたい
飼い主さんもずっと遊んであげられるわけではありませんよね。
甘えや暇だなという気持ちから服を噛んで飼い主さんがまた気にかけてくれるのを待っているのかもしれません。
3.ただ噛むことが楽しい
服やタオルケットなどの布類も様々な素材がありますよね。
飼い主さんの匂いが付いている様々な種類の噛み心地を試して楽しんでいることも多いです。
このように手や服などを前歯で小刻みに噛むことに悪意はありません。
力も込めていないので痛くないことがほとんどです。
しかし「ずっと構ってあげられる時間はない」「服が傷んじゃうからやめさせたい」と思うのが飼い主さんの本音ではないでしょうか。
吠え癖・噛み癖のように早急に止めさせることはないですが、止めさせるときは以下の3つの行動をとりましょう。
- 歯が当たった瞬間に立ち上がる
- 落ち着くまでゲージで隔離
- 犬用のおもちゃを与える
1.歯が当たった瞬間に立ち上がる
まずは噛まれるのは嫌だということをわかってもらうために、歯が当たったと同時に立ち上がり「噛んだら避けられる」ことを理解させましょう。
2.落ち着くまでゲージで隔離
しつこく噛もうとして来たり、吠えたりする場合はゲージに入れて落ち着いてもらうことも必要となります。「手や服を噛んだり、吠えたりしたら一人にされる!構ってもらえない!」ということを理解させるのです。大人しくなるまで待ちましょう。
3.犬用のおもちゃを与える
服などを噛む前に、犬用のおもちゃを与えて思う存分に噛ませてあげることが効果的です。服やタオルケットなどを前歯で小刻みに噛むよりも、魅力的なおもちゃはたくさんあります。
甘えているだけではない!犬がココを前歯で小刻みに噛むなら要注意!
服やタオルケットを前歯で小刻みに噛むことは楽しんでいたり、暇つぶしのひとつと言えます。
服やおもちゃではなく、愛犬が自分の手足や体を前歯で小刻みに噛むことが続いていたら要注意
アレルギー(フードやシャンプー)
与えているフードやシャンプーの成分で体に合わないものがあったのかもしれません。
フードで体に合わない場合は便の状態がゆるかったり様々な症状が出ます。
どの成分にアレルギー反応を起こしているのかを突き詰めて、違うものに変える必要があります。
蒸れている
シャンプーの後や雨の日の散歩の後など、手足が濡れてしっかり乾いてないことからかゆくなっている可能性があります。肉球と肉球の間もしっかり乾かすことが大切です。
清潔に保ってあげる努力をしましょう。
運動不足やストレス
ストレスから自分の足を噛み続けることがあります。
十分な運動や散歩をしてないなど、思いつくことがあったら改善していきましょう。
上記に挙げた様々な理由で、前足や自分の身体を前歯で小刻みに噛むことが続いていたら、まずは動物病院を受診しましょう。
放置してしまうと、不衛生な状態が続いてしまい、炎症が治まりません。
炎症によりさらに噛んだり舐めたりを繰り返してしまいます。
このような症状を「指間炎」といいます。
肉球から生臭い匂いがして化膿をし、完治にも時間がかかります。
すぐに動物病院を受診できないときは、エリザベスカラーをつけるなど物理的な対応を取りましょう。
まとめ
- 犬が手や服を前歯で小刻みに噛むのは愛情表現のひとつ
- 服を噛むのは理由があり、やめさせたいときは正しい方法で
- 犬が足先や体を噛み続けるときは動物病院へ
犬は様々の仕草で愛情表現を私たちにしてくれます。
時には「急に怒ってしまった?」と飼い主が勘違いしてしまうほど、興奮や楽しい気持ちから手や服を噛んでくることもあります。
ただそれは、「楽しい」「もっと構って」など甘えからきているものです。
しつこくなければ怒ったりするだけでなく、受け止めてあげることも大事です。
ただ、限度を教えるのも飼い主の役目です。
もちろん、何事もやりすぎはよくありません。
そして、自分の身体をしきりに気にしているなど少しでも気になる行動をしていたら、獣医や専門家に診てもらいましょう。
行動や仕草から愛犬の気持ちを理解して、寄り添い、良い関係を築いていきましょう。
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