愛らしい立ち耳がチャームポイントのパピヨン。もし愛犬の耳が立たなかったりや垂れてきたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
この記事ではパピヨンの耳について深く解説します。
愛犬を迎え入れたときはいろいろ心配がありますが、パピヨンの耳問題については納得してもらえると思います。
パピヨンの魅力をもっと知りたい人はパピヨンが人気ない理由を愛犬家目線で徹底解説!読んだら飼いたくなるかもも参考にしてくださいね。
垂れ耳は選べる!?パピヨンとファーレンの基礎知識

大きな耳が特徴のパピヨン。
でもファーレンは知っていましたか?
正直、私は知りませんでした。別の種類の犬かミックス犬だと思っていました。
そんな人も多いと思いますのでわかりやすく解説しますね。
パピヨンとファーレンの特徴と違い
パピヨンとファーレンは、見た目の違いは耳の形状じゃないでしょうか。
- パピヨン:立ち耳で、耳が大きく開いている
- ファーレン:垂れ耳で、耳が下に垂れている
この違いは、遺伝によるもので、生まれたときから決まっています。
つまり、垂れ耳を選べます。
パピヨンの子犬は生まれたばかりのときは耳が垂れていますが、遅くても生後2ヶ月ほどで自然に立ち上がるのが一般的です。
しかし、中には成犬になっても耳が立ち上がらず、垂れ耳のままというパピヨンも存在します。これがファーレンですね。
- 体格:体重約2~5kg、体長約20~28cm
- 寿命:13~15歳
- 毛色:白をベースに、ブラック、ブラウン、などの色
ファーレンの耳が立たない理由は何でしょうか。それは、耳が通常より大きい、または薄い場合、耳の軟骨が重力に対抗するのが難しくなるからと言われています。
さらに、ポメラニアンやチワワといった品種との交配が行われた場合、その遺伝子が弱いと、元々の垂れ耳が出現しやすくなると考えられています。
簡単にまとめると
- 両親犬が立ち耳の場合:子犬は立ち耳になる可能性が高い
- 両親犬が垂れ耳の場合:子犬は垂れ耳になる
- 片親犬が立ち耳の場合:子犬は立ち耳と垂れ耳のどちらか
またパピヨンは成長するにつれて、耳の形や大きさが変わることも。
そのため子犬の頃は立ち耳でも、成犬になると垂れ耳になることも考えられます。
- パピヨンとファーレンの性格には大きな違いはない
- どちらも明るく活発で遊び好き
でもイメージとしてファーレンはおしとやかな雰囲気があり、優しい印象を持たれやすいですよね。
ファーレンもパピヨンの一種であり、日本では立ち耳も垂れ耳もひとくくりにされています。
元祖はファーレン!パピヨンの歴史と名前の由来

次は歴史と名前の由来についてです。
優雅な印象のパピヨン。
日本には1950年代に輸入されたという説が有力だそうですよ。
初めてパピヨンを見た私たちのご先祖たちはどう思ったのでしょうか?
もしかしたら犬と違う生き物かと思った人もいるかもですね。
パピヨンの歴史と名前の由来
パピヨンはフランス原産の犬種で、16世紀頃から人々に愛されてきました。
ポンパドゥール夫人やマリーアントワネットなどの貴族たちからも愛されていました。
パピヨンの起源でもある「スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル」。
フランス王室の長きに渡って愛されてきた犬であり、貴族の間でも大流行していた犬だったのです。
パピヨンはヨーロッパ各地、特にフランス、ベルギー、スペインなどで人気がありました。
ファーレンは珍しいけど元祖!名前の由来とは
パピヨンは、フランス語で「蝶」。パピヨンの耳が蝶の羽に似ていることが由来ですね。
ファーレンとはフランス語で「蛾」という意味。少し暗いイメージを持ってしまうかも。
パピヨンは耳が垂れると「ファレン」「ファーレーヌ」とも呼ばれます。
フランス語でファレンはとても色が奇麗なものの意味なので勘違いしてしまいそうですね。
実は19世紀後半まではファーレンが主流でしたが、それ以降は立ち耳タイプのパピヨンの人気が高まっていきました。
ファーレンが元祖なんですね。
耳たれのメリット・デメリットを紹介

犬の垂れ耳は可愛らしいだけでなく、立ち耳の犬と比べて独特のメリットやデメリットがあります。
見た目だけでなく重要なポイントを紹介しますね。
- 汚れやホコリが入りにくい
- 寒さから耳を守ってくれる
- 耳の感染症などを予防する
耳の中に異物が入りにくいのは有り難いですよね。
また寒い環境ではイヤーマフラーをしている感じなので暖かそうですが、その反面、真夏は気の毒かも…。
- 外耳炎などの病気のリスク
- 定期的なお手入れな必要になる
- 音が聞こえにくい
立ち耳と比べて通気性が悪く、耳の奥が蒸れて慢性的な炎症を引き起こしやすくなるのが仕方ないですね。
なので普段から愛犬のしぐさや耳の匂いを気にする必要があります。
立ち耳と垂れ耳の犬を選ぶときは好みも重要ですが、ファレーンのようなタイプは耳のケアを考えてあげないといけませんね。
パピヨンの耳が立たない!いつまでなら大丈夫

パピヨンを飼うとき、立ち耳がチャームポイントだと思って飼う人も多いと思います。
でも子犬のときは耳は立たないことも。
パピヨンの耳が立つ時期や、垂れ耳矯正シールについて解説します。
耳が立つのは成長によって違う
- 生後30日~2か月くらい
- 成長速度や遺伝によっても違う
パピヨンの子犬の耳が立つ時期は、その成長によって異なります。
一般的には、生後30日くらいから耳が立ち始める子犬が多いです。
この時期になると、子犬は徐々に自立し始め、母犬から離れてわんぱく行動に。
わんぱく行動でいろんな音を聞いたり、反応すると耳の筋肉を鍛え、耳が立つのを助けます。
しかし全ての子犬が、同じ時期に耳が立つわけではありません。
遅い子では、生後2か月くらいで耳が立ち始めます。
これは、子犬の成長速度や体質、遺伝的な要素などによるものでしょう。
例えば、体が大きい子犬や、耳の軟骨が薄い子犬は、耳が立つのが遅くなることがあります。
垂れ耳矯正シールはアリ・ナシ!あなたはどっち?
垂れ耳矯正シール、つまりテーピングは、垂れ耳を立たせるための一つの方法です。
テープを使って子犬の耳を一定の形に保つことで、耳が自然に立つのを助けるもの。
しかしこの方法には、賛否両論があり。
一部の飼い主さんやブリーダーさんは、テーピングを有効な手段と考えています。
特にドッグショーとして展示する予定の犬や、特定の犬種の特徴を保つためには、テーピングが必要とされるのは仕方ないかもしれません。
テーピングは必要ないという意見もあります。
犬の耳の形は遺伝によるものであり、自然に任せるべきだという考え方が軸になっています。
またテーピングは犬にとって不快な経験である可能性もあり、そのストレスが犬の健康や行動に悪影響を及ぼす可能性もありますよね。
結局のところ、垂れ耳矯正シールの使用は、飼い主さんの判断に委ねられます。
もし私がこの問題に直面したらナシ派の自然に任せるかも。
でも片方の耳が立ち耳なら相談して決めそうですね。
突然、耳が垂れてきた場合は病院で診察を

今まで耳が立っていたのに垂れてきた場合は別問題です。
子犬の場合、遺伝が大きいと考えられるのですが成犬になって耳が垂れるのは違う原因かもしれません。
- 軟骨の骨折
- 耳に怪我や炎症
犬の耳が垂れる一つの原因は、軟骨の骨折。
遊びや事故などで耳に衝撃が加わった結果、耳の軟骨が折れてしまうことがあります。この場合、耳が垂れたりかばったりする動作があります。
耳に怪我をしたり、炎症を起こしたりした場合も、耳が垂れることがあります。
特に外耳炎や中耳炎などの耳の病気は、耳が垂れたり、痛がったり、臭いの発生も。
炎症は普段のケアが上手にできていないかもしれません。
愛犬の耳が垂れてきたら、すぐに病院で診察を受けましょう。
病気や怪我の早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守るために大切です。
まとめ
- ファーレンは遺伝によるものが多いので選べない
- フランス語でパピヨンは「蝶」、ファーレンは「蛾」の意味である
- 耳が垂れている犬には外耳炎などのリクスがある
- 耳が立たないときはテーピングで立たせる方法もある
- 耳が垂れてきた場合は病気や怪我の可能性も考える
本来はファーレンが主流だったのには驚かされました。でも日本ではあまり見かけないのが現状だそうですよ。
どうしても大きな耳が立っているアクティブなパピヨンを想像してしまいますよね。
また垂れ耳の犬を飼うときは、日常のケアの必要性を理解しましょう。
耳を足でかいたり、普段と違う行動をしている場合は、早めの対応が大事になります。
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